チトセ「…どうやら、きたようだな……」
滅笛「……ったりめーだ!ウチのちびたんことペットに手ぇ出して、このまま大人しくしてるオレと思ってか!!…チトセ!!てめーのそのツラ、原形留めないほどぶん殴る!!」
チトセ「フ…わざわざそんな事のためにここに来たのかい?良いだろう、貴様を倒して、吾が主の新たなる体として……」
滅笛「ごちゃごちゃうるせぇー!!」
「長台詞に付き合ってられっかよ!」とばかりにチトセの顔面に裏拳をかます滅笛。その一撃は確実にチトセの鼻面を捉えて……いたはずだった。
裏拳があたる寸前、時間にすると0.1秒というかすかな時間でその一撃は指一本で止められた!
滅笛「く……」
チトセ「遅い!!」
そう短く言い放つと、チトセはもう一方の手を滅笛の腹にあて、黒い衝撃波を放った。
腹を衝撃波によって撃ち抜かれ、視界が真っ赤になって倒れる滅笛に、チトセは止めとばかりに漆黒の剣を取り出して真上から振り下ろした。
滅笛「(死んでたまっかよ!!)」
無意識のうちに滅笛は、チトセの攻撃を足で蹴り上げて弾いた。
雨雲に向かって、何度も縦に回転するチトセの剣、それを取ろうとジャンプするチトセ、それによって出来たチャンスを利用して、その場から一旦離れる滅笛。
漆黒の剣を手にした状態から地面にいるはずの滅笛に向かって攻撃を仕掛けるチトセ、だが、そこには彼が流した血痕だけしか見えない。
攻撃を躊躇っているチトセに、赤い炎の一撃が入った。…滅笛の魔剣のひとつ、『フレイムファング』だ。
滅笛「ビンゴ!!これで、さっきの一撃はチャラにしてやるぜ!……」
「それ以外はすべてに倍以上にして返す」と言わんばかりの一撃だった。
滅笛「立てよ!こんなんでてめ―はくたばっちゃいねぇ筈だ!!」
その言葉を聞いたチトセは、体内から邪悪な冥い波動を滾らせながら立ち上がった。
チトセ「確かに…バンダースナッチとは違うな……」
滅笛「てめ―も、今までやり合った奴の中では五本指にはいる強さを持っている様だからなぁ、こっちも切り札を出させてもらうぜ!!」
第八話へ続く