悪夢の王の一片よ……

作:破滅的小笛(ほろびのフルート)

 

第四話

 

滅笛 「へへ……どう?オレ、思いっきし決まってた?」

うづき 「まーくん危ないよ!! 危うくうづきに当たるところだったじゃない!!」

……と、滅笛しかいない筈のマルドゥークミラージュのコックピットから聞こえるきみきみボイス。

滅笛&さつき&カイル&武神&メロディ&ケイン「へっ!?……誰!?(ですかぁ!?)」

いまだ気絶しているやよいと若葉、きみきみボイスの持ち主を除くその場にいる全員が首をかしげた。

すると、マルドゥークのコックピット正面の一角から、カーテン状の物が下に落ち、その中から件の声の主――うづきが現れた。

滅笛 「あんたは忍者か!! ……て何でマルドゥークに乗り込んでる!?」

うづき 「えーっとねぇ、マルドゥークを強奪しようかなぁ、なんてぇ……」

さつき 『(モニター越しに)オイオイ……、うづき、お前ってヤツはぁ……(頭抱えるさつき)』

それを聞いて、呆れる一行。

滅笛 「そうなんだぁ……(と、言いながらマルドゥーク備え付けのモニターとカメラとマイクのスイッチを切る)四天王うづきさん……」

うづき 「何?まーくん……」

滅笛 「人が乗ってる機体を強奪するというからには、(何故かベルトを緩める)最悪の場合、死を覚悟してるって事でしょうねぇ……(目の色が狂気染みてきた)」

うづき 「……ま、まーくん目が怖いよ……」


一方、ディフェンサーシープ内では……。


さつき 「あのバカヒロ……、いきなり通信用のスイッチ切りやがってからに、うづきに何をする気だ……」

カイル 「判らぬか五箇条……そりゃあ決まってるだろうが! ……フン、ナニする気だろうが!!」

さつき 「へ……、お……オイオイ、ちょっと待てーーーーーーい!!!!」


さて、マルドゥークミラージュ・コックピット内では……。


うづき 「きゅう……」

滅笛 「(マインド・ブレイカーでうづきを気絶させた)ふぅ、大人しくなったな、んじゃ、思いっきり苛めましょうか……(と、イキナリ『怪しいもの』を取り出し)……さぁてと、健康診断の時間ですよー!!」

と、そこに空間を歪ませながら……

バンダー 「こーーーーの、鬼畜外道悪逆非道浮気畜生性欲大魔王がーーーーーー!!!!」

バンダースナッチが……

バンダー 「ぶっ飛べ! 一千光ねーーーーーーーーん!!!!」

空間衝撃波でコックピットハッチに何度もぶつかる滅笛

滅笛 「ぎゃあああーーーーーーーー!!!!」


それから数分後……


バンダー(体内のコアチップの声)「自由が欲しいか……」

バンダースナッチの体内からその声が響くと同時に……。

滅笛 「うぐぐぅ……」

滅笛の全身が痙攣を起こした………


………こうして、滅笛たちによる先行者たちとの戦闘は幕を閉じた……。



エピローグへ続く




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