悪夢の王の一片よ……

作:破滅的小笛(ほろびのフルート)

 

第二話

 

若葉の叫びと同時に、怪しいロボット達がいきなり見かけ以上に怪しい動きをした。

スクワットの要領で腰を上下すると、股間にある武器からこれまた猟奇的に怪しい白い光線が放たれた!!

それを見た若葉とやよいがSANロール(正気度判定……byクトゥルフの呼び声)を失敗して、涙を流して気絶した!

ケイン 「おい若葉! しっかりしろ!!」

相方の失神で動きの止まったガインミラージュに、たたみかけるようにして白い光弾が降り注いだ!!

ケイン 「ぐあああぁ!!!!」

藤崎詩織のガードの固さに匹敵する(滅爆)ガインミラージュの装甲とて、スコールの如き白い光弾のソレには長くは持ちそうに無い。

カイル 「……くっ………このままじゃ俺達は全滅する……どうにか……」

滅笛 「カイル、おめーの魔族の力とルシフェルの中にあるエネルギーを借りるぞ!!!!」

カイル 「貴様何を……まさか、アレをやる気か!」

滅笛 「たりめーよ!!ここでやられるよか相当マシ! 行くぜ!! 神滅斬(ラグナブレード)をよ!!」

カイル 「……だが今の状態でそれを使おうにも余りに……」

自信過剰を絵に描いたオトコのカイルが珍しく弱気になっている。

だが、そうこうしてる内にあの怪しいロボット達の猛攻によってこちらが全滅してしまう。

そう思ってた矢先に……突然、彼らの身体の動きがぎこちなくなった!!

滅笛 「……何だ!?何が起きたんだ!?」

??? 「≪間に合った様だな、まー、カイル!!≫」

滅笛達の視界から六時の方角より、巨大な羊の様な物体がいきなり姿を現した。

カイル 「その声は……五箇条!?……貴様、何をしに来た!!」

武神(ウーシェン) 「≪オイオイ、『何をしに』って、決まってるじゃねぇか!!≫」

メロディ 「≪まーちゃんとカイルちゃんのおてつだいにきましたァ!!」」

滅笛 「……て事は、こいつらの動き止めたのも……」

さつき 「≪…そ、このディフェンサー・シープの……えーと、ステイシスジャマーのおかげさ!!≫」


*)ステイシスジャマー……『マナ・イレーザーシステム(魔動システム)』によって半径20kmの機動兵器(使用者の通信システム除く)を短時間停止させる特殊ジャミングシステム


滅笛 「さつきママ、……無理しないでね?」

さつき 「『無理しないで』……って、オイ!!」

武神 「さつきぃ、ソレよりバスター出すからカタパルトの準備……」

メロディ 「おねがいしまーす!」

さつき 「(ちょっとムスッとしながら)判ったよ!……バスターミラ−ジュ発進準備完了!!!!(コンソールパネル見ながら)……ソレと同時に、ジャミング切れるぞ!!」

武神 「わかった!!雷武神(レイ・ウーシェン)、バスターミラージュ出動!!!!」

バスターミラージュが、ディフェンサー・シープが射出された

カイル 「やっと動ける!!」

滅笛 「と、言う事で……武神、こいつらをしばし頼む!!!! カイル、さっきのアレ実行するぞ!!!!!!」

カイル 「へーへー」

武神 「来い先行者ども!! オレ達三人(武神&メロディ&バスター)が相手だ!!!!」

メロディ 「あいてなのだぁーーー!!!!」



第三話へ続く




第一話へ戻る       小説のトップへ戻る