ばーすでいりぞりゅーしょん

作:小俣雅史

 

第五話

 

 私は取り残されたように自分の部屋の真ん中に座り、ととのいなくなった扉の方を見つめ続けた。やがてそれはムダな行為である気づくと、何気なくととの置いていった紙を手に取り、ベッドの上へ寝転がった。

「アイドル……かあ」

 アイドル。やはりその言葉には特別な意味があるようで、少しだけ私がアイドルになったと想像してみると、胸踊るものがある。

「やっぱり……あたしもアイドルになりたいのかなあ」

 興味がないというのはどうも本心ではないらしい。今の気持ちでなんとなくそれがわかった。

「…………」

 気がつけばその紙の内容をしっかりと熟読していて、その間に自分の気持ちは段々纏まってきていた。

 数分くらいかけてそのオーディション内容をしっかり把握しきると、私はひとつ胸の中で小さな炎がくすぶり始めるのを感じた。

 ……これは決意の炎だ。

 私が、今やってみたいと思った事に対する情熱の念。それが炎と形容するのに相当する熱さとなって、今私の中で踊っているのだ。

 もうこうなってしまえば、悩む必要などない。答えは一つだ。

「……よし! やってやろうじゃないの!」

 これは誕生日という、人生の節目とも言える行事の日に起きた本当に小さな、小さな出来事だった。

 だが今はまだ小さくても、いずれきっと大きな、重要な日になるだろう。

 ――この18歳の誕生日、私は決意したのだ。

 自分の可能性に、挑戦してやる……と。

 

 きっかけ、作ってくれてありがとね。

 

 親友の、とと。

 

−END−

 

 

−執筆者あとがき−

 

貴女のために書きました、音羽様(ぉ

そういう訳でお誕生日おめでとう、音羽さん!!
ハッピーバースデイきゃおる。

いやーこれでしばらく行事イベントはなくなりますな。
うん、私もハッピーです(爆)

さて今回のSSは叫んだ通り音羽さんの誕生日SSなのですが
25分という短い時間で仕上げた即興作といっても過言ではありません。
ですからあんまり痛いツッコミは勘弁(死
セイだけで十分ヨ(爆死

えーと、で内容についてなんですが一つ勘の良い人かつ小俣のSSを網羅してくれてる嬉しい方にはわかるかもしれない 『刻死堂』の存在。
さて、明確に名前はでてきませんがどのSSに登場するでしょう。
わかった人は画面の前で喜んでください(ぉ
何もあげません(マテ

とまぁとにかく、音羽さん誕生日おめでとうございます。
日頃あまり日の当たっていない日当たりの良さそうな性格のあなたですが、私は応援してます。
あ、みなもにゃんよりは弱くなるけど勘弁ね(汗

であであ

(2002年3月20日)





第四話へ戻る       小説のトップへ戻る