幸せの黒い鳥

作:小俣雅史

 

第五話

 

「やっぱりつばめが一番さぁ」

「ふふ……健くん」

 帰ると、何故か二人はいつもより上機嫌だった。

 というか距離が短い。

 一般的に言えば、イチャついているという状態だ。

 お父さんの顔が少し青ざめてる気もしたが、お母さんは嬉しそうなのでそれでも構わない。

「ほら、すずめもおいで」

 突然お母さんが私を手招きする。

 理由は良くわからなかったが、拒む理由も気も無いので、私も二人の間に加わる。

「私達、家族よね」

 お母さんはそんな当たり前のことを呟くと、私を抱きしめた。

 お父さんもその上を覆うように優しく抱いた。

 本当に今日はわからないことが多い日……なんでかしら。

 でも、まぁいいわ。



 今日の夜も、変な声が聞こえた。

 でも、まぁいいわ。

 おやすみなさい……。



 以上、すずめのレポートでした。

 レポートになっていないような気もするけど、五歳児に高度なものを望む方も不自然よね。

 そう、これでいい。

 

 これで……いいのよ。

 

−END−

 

 

−執筆者あとがき−

 

邪悪の化身舞い降りて

我の魂喰らい去りゆく

なんか発禁っぽいなぁ……。

でもま、いっか。

今回は、私のSSのオリキャラ『すずめ』を使って書きました。

暖かすずめシナリオと危険なすずめシナリオ。

二本用意したうちの一つです。

さて、どっちが暖かくてどっちが危険なんでしょうか……。

それはコウノトリだけが知っている

であであ

(2001年11月21日)





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