雨の夜の温もり

作:ほろふる!

 

第四話

 

――さー……――

「…にぃ……あにぃ…起きてよ…あにぃ」

 雨の音が優しくなっていた時に、オレは寝付いていた様だ。そんな中で、衛の声が聞こえた。

「ん……後五分…」

 何時もの様に寝ぼけるオレを、衛は一所懸命揺り動かしてオレを起こす。

「『後五分』じゃないって! 今8時半だよ!」

「はちじはん……て、8時半!?」

 衛の『八時半』の一言でオレは目が覚めた。

「確か今日の授業は三限目に数学じゃねーか……」

「あにぃ、今日は土曜日で休みだよ」

「え゛?」

 衛のその一言を聞いて、目が点になるオレ。

「じゃあ、何で起こしたんだ?」

「実はいうと、ボクの方で用があるんだ……これから学校に行って先生に先輩たちの事で言っておきたいから、それで…できればあにぃにも付き合ってもらいたいんだけど……だめ?」

 何だ、そういうことか……そう心の中で思いながら、その答えを衛に伝えた。

「わーったよ。その代り、何かいやな事があったら真っ先にオレに相談してくれよ」

「うん!」

 そのときの衛の表情(かお)は、久々の晴れを思わせる明るい笑顔だった。

 

−END−

 

 

−執筆者あとがき−

 

 小林由美子ちゃんの誕生日記念のSSなのに、何ともはや一寸痛い感じのSSになってまったことをお許しを。

 ……そうそう、このSSを読むときにはB'zの『泣いて 泣いて 泣きやんだら』(『SURVIVE』収録) 小森まなみ嬢の『happy happy birthday』(ミニアルバム『Tiny angel』収録)そして RYTHEMの『ハルモニア』(NARUTO第二のED)を聞きながら読むといい感じかも?

(2003年07月30日)

 


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