悪夢の王の一片よ……

作:破滅的小笛(ほろびのフルート)

 

登場人物紹介&用語解説

 

破滅的小笛(ほろびのフルート)
 エンフィールド自警団第七部隊所属の自警団員で、本シリーズの主人公。数多くの魔剣を使いこなす魔剣士。性格にかなり難ありだが、やるときはやる。本名は福士真弘(ふくしまさひろ)。通称滅笛(ほろふる)

自警団
 正式名称はエンフィールド自警団。エンフィールド(街の名称)の治安維持を担う私設組織。自警団と同様の機能を持つ公的機関・公安維持局とは対立関係にあるものの、住民からの信頼という面では公安を圧倒している。
 (尚、自警団の組織に関する解説は、こちらを参照のこと)

一文字むつき(いちもんじ・むつき)
 エンフィールド学園教諭(国語担当)兼自警団員(第三部隊)。元々はここの世界の住人では無いが、ある事件をきっかけにこの世界に住み着いてしまった。

如月未緒(きさらぎ・みお)
 エンフィールド自警団第七部隊所属の自警団員で、魔動機(万物の根源『マナ』をエネルギーとして動く巨大ロボット)の調整担当。元々はむつきたちと同様、異世界の住人だったのだが、訳あって異世界に流れに流れ、今に至る。
 高校時代は文系メインだったが、異世界に迷い込んで数年たち、魔動学(物質科学と魔法の合体により生まれた科学の新ジャンル。尚、魔動機はこの理論を利用されている)を修得したため魔動機の調整作業に従事できるようになった。

ゆーや
 滅笛の息子(養子)の一人(一羽)で、手のひらサイズの緑色のうさぎ姿をしている。むつきとシェリルが好き。

四天王うづき(してんのう・うづき)
 バンダースナッチの命の恩人で美術教師。むつきと同様、異世界から流れてきた。

マルドゥークミラージュ
 ほろふるが乗る魔動機で、空中での戦闘をメインとして設計された機体。エターナルミラージュ(後述)と違い変形しないが、その分頑丈で攻撃力が高い。

ケイン・レイ
 本名ケイン・レイヴァンス。父の仇を探していた焔の民の青年。口は悪いわ(喧嘩の)手は早いわの悪がきキャラだが、女の色香が大の苦手。第七部隊所属。

カイル・イシュバーン
 第七部隊所属に勝手に入れられた魔族の青年(滅笛と同い年)。かつては世界征服を旗印に野望を掲げていたが、真弘に生殺与奪権を奪われてしまい、ことごとく邪魔をされている。

三世院やよい(さんぜいん・やよい)
 エンフィールド学園教諭(保険医)兼自警団第七部隊所属(作戦指令担当)。悪魔払いも得意な巫女でもある。むつきやうづきと同様、異世界から流れてきた。

紅若葉(くれない・わかば)
 ケイン・レイヴァンスの妻で、第七部隊隊員(ガインのサブ・パイロット)。何故、あのケイン・レイが結婚できたのかは永遠の謎の一つだトカそうでないトカ。

ガインミラージュ
 ケイン・レイと若葉の操縦する魔動機で、専用のドーリー(魔動機輸送用のトレーラー)との合体によって様々な形態になる機体。因みに、ガインとはケイン・レイの父親の名前である。

恭平
 本名は新川恭平(あらかわきょうへい)。自警団第七部隊隊長で妻帯者で子持ちの25歳。異世界の住人だったのだが、訳あって異世界に流れに流れ、今に至る。妻の名前は『キャラット・シールズ』フォーウッド(兎耳兎尻尾の異種族)である。

岡崎神威(おかざき・かむい)
 現自警団団長で元教員。教員時代はやよいの先輩で恭平の恩師。この作品のキャラの中では一番の曲者。

ルシフェルミラージュ
 カイル専用の魔動機、元々は偵察用に設計されたが、カイルが自らの趣味を丸出しして攻撃力とビジュアルに力が入りまくった機体になった。その外見を一言で言うと『マント付きの悪役メカ』だそうな。

SANロール
 正気度ロールのこと、これに失敗するとSAN(正気度)が減っていき、最終的には発狂死したりする。
 (出典:『クトゥルフの呼び声』(ホビージャパン))

クトゥルフ
 ラヴクラフトの作品に出てくる太古の存在(エルダーシング)の一つ。詳しい事は『クトゥルフの呼び声』を参照の事。

神滅斬(ラグナブレード)
 金色の魔王、悪夢を統べるもの(ロード オブ ナイトメア)の力を借りて闇の剣を作り出し、それで対象を斬る魔法。この魔法を仕えるのは数少なく、真弘は魔動機とカイルの生命力を使って初めて使える。

五箇条さつき(ごかじょう・さつき)
 エンフィールド学園教諭(体育担当)兼、自警団第六部隊(第六部隊は女性をメインにした種族・出身世界問わずの防衛部隊)隊員で、スポーツ万能の体育会系。前述のむつきたち同様、異世界から流れてきた。

武神(ウーシェン)
 本名『雷 武~(レイ ウーシェン)』ジョートショップの店員で、自警団第七部隊副隊長を兼任している身長210cmの名物男。メロディとはジョートショップの仕事仲間としての時からの間柄。

メロディ・シンクレア
 『猫耳・猫尻尾・メイド服』と、いう萌え要素満載のウーシェンの恋人(?)で、ウーシェンとの漫才がジョートショップの名物となるくらいのボケキャラ。

バスターミラージュ
 ウーシェンとメロディ専用の近接戦闘型の魔動機で、霊獣魔動機『雷轟天(ライオン型)』との合体によって出鱈目な戦闘力を発揮する。
 (但し今回のSSでは合体しない)

ディフェンサー・シープ
 魔動機の援護と拠点防衛用に設計されたドーリーで、武装と呼べるものは全て、敵の足止めにしか使用されない。

先行者(せんこうしゃ)
 某サイトに現れた中国製のロボット。スクワットの要領で腰を上下し、大地のエネルギーを得て必殺の『中華ビーム』を放つ。

バンダースナッチ
 富士遺跡近くで新たに発見された『アザゼル(通称『チャールズ』)』の一部が、ほろふるの体に埋め込まれ、『負』の感情を取り込んで本体から分離した『オリジナルARMS』で、永きに渡る時空・次元の放浪の末、うづきに拾われ今に至る。
 『時空間干渉能力』と三種のARMS殺し『魔槍ゲイ・ボルグ』『神剣グラム』『ストームブリンガー』等を武器とする。また、痩身長躯のアルビノ(先天性白子)で長髪、鮮血を連想される赫(あか)い目が特徴である(イメージとしては、天野喜孝の描く『エルリック』を連想すればよい)』通称バンちゃん。

まみぞー
 ほろふるの漫才(笑)の相方。自警団内は勿論のこと、近隣諸国にもその名を轟かせる大魔導士であり『足技の魔王』である。パッと見ると他では余り見られない派手な髪と派手な目の色が特徴。本名は森川愛海(もりかわ・まなみ)

シェリル・クリスティア
 自警団第七部隊隊員(事務&会計など…)滅笛のからかい相手の一人。

ディアーナ・レイニー
 第三部隊隊員で、名医トーヤ・クラウドの(自称)優秀弟子。前述のシェリル同様ほろふるのからかい相手の一人。

橘由羅(たちばな・ゆら)
 エンフィールドで(今のところ)一人しかいないライシアン(狐耳・狐尻尾で見目麗しい反面、戦闘能力の低い種族)の女性で、妖艶な体つきと神秘的なビジュアルの反面、俗っぽい性格のノンベ。一応自警団第三部隊隊員。御剣装磨(みつるぎ・そうま)と、付き合っていて、宴の時の間違い(たくさんあるそうな)が原因で子供を宿してしまい、出来ちゃった結婚している。

御剣装磨(みつるぎ・そうま)
 自警団第三部隊隊長で何かと気苦労が多い女顔で由羅より腰の細い(58センチ)好青年で、エンフィールドでは五指に入る剣士である。第三部隊存続の危機に立った時の仲間である橘 由羅とは(御懐妊騒ぎにより)夫婦の関係である。先代の第三部隊隊長『カール・ノイマン』を祖父以上に尊敬している。

ヘキサ
 前述の装磨の相棒の使い魔(?)で、毒吐きで突っ込みのきついチビ助。一度はカードに封印されたものの、まみぞー達の助力により、何時までも動けるようになった。

アレフ・コールソン
 エンフィールドで一番のナンパ師だったが、カレン・レカキスやリラ・マイムの懐妊が口火になり、なし崩しに「エンフィールドの種馬」となった、とにかく困った男である。



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